疲れや老化をSTOP!活性酸素撃退マニュアル

疲れや老化をSTOP!活性酸素撃退マニュアル

万病のもと?!活性酸素の原因から除去方法までを徹底ガイド

発生する原因とは

体内で活性酸素が発生する仕組みや原因について、運動や喫煙・飲酒など、例を挙げて解説しています。

呼吸だけでも…?活性酸素が発生する原因とは

身体が活動するときには酸素が必要です。体内の栄養分を効率的にエネルギーに変換するためには、酸素の働きが不可欠だからです。

栄養素は酸素の働きで水と二酸化炭素に分解されるとき、エネルギーを発生させます。しかし、そのエネルギー代謝の過程で使われる酸素のうち、2%ほどは水や二酸化炭素の生成に使われずに活性酸素として体内に残留してしまいます。

残留した活性酸素は、その殺菌力によって体内に侵入したウィルスなどを撃退する役目を持ちますが、増え過ぎた活性酸素は正常な細胞まで傷つけて、老化や生活習慣病、ガンなどの原因を作ってしまいます。

活性酸素が増え過ぎてしまう原因としては、次のようなものが考えられています。

  • 喫煙の習慣

煙草を吸う習慣が肺癌や胃癌の原因になりやすいことは、ご存知の方も多いでしょう。煙草は煙に含まれる成分が胃や肺の粘膜細胞を弱らせるばかりでなく、全身的な活性酸素の発生も助長する働きがあります。

活性酸素は細胞を破壊することで老化やガンなどさまざまな疾病の原因を生み出しますが、一方で体内に侵入したウィルスなどの異物を撃退する役目も持っています。

喫煙によってニコチンやタールなど煙草の煙に含まれる成分が粘膜から吸収されると、白血球はこれを異物と見なして撃退するために活性酸素を大量に作り始めます

また煙草の煙自体にも活性酸素の1つである過酸化水素が含まれているため、体内の活性酸素量は平時よりも大幅に増加してしまいます。

増え過ぎた活性酸素は通常なら体内に存在する抗酸化物質のビタミンCが分解・除去しますが、煙草はこのビタミンCも破壊する働きを持っています。

活性酸素が大量に作り出され、外部からも取り込まれることで増え続け、これを除去する抗酸化物質が破壊された状態を喫煙が作り出してしまうのです。

喫煙による活性酸素の発生量は、タバコ1本で100兆(分子)にも及ぶと言われています。

  • 飲酒

適度なアルコールの摂取は血行を促進して新陳代謝を活発にすることで、健康や老化予防に役立ちます。しかし、過度な飲酒は胃や肝臓、腎臓などの臓器を痛めるばかりでなく、活性酸素の発生を増やすことになってしまいます。

アルコール自体には活性酸素を除去する働きがあるのですが、体内に入ったアルコールは肝臓で分解されてアセトアルデヒドになります。アルコールがアセトアルデヒドに分解されるとき、副産物として生成されるのが活性酸素です。

アルコールの分解によって発生する活性酸素は、アルコールの量が多いほど、またアルコールを分解する能力が低い(お酒に弱い)ほど多いので注意が必要です。

  • ストレス

ストレスで胃が痛くなったり、重症になるとストレスが原因で胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの病気を発症することがあります。この病状の原因を作っているのが活性酸素です。

人間の体はストレスを感じると血管を収縮させるため、一時的に血流障害が起きて虚血状態になります。

やわらぎ血流が再開されると全身の細胞が酸素の供給を要求するため、体内に吸収される酸素量が一気に増加することで活性酸素の発生も爆発的に増加します。

ストレスは体のあらゆる機能に影響して免疫力を弱めたり、抗酸化物質の生成を阻害することがあります。

血流の乱れは活性酸素の発生以外にも大きな病気の発症の引き金にもなるので、なるべくストレスを溜め込まない生活を工夫することが必要でしょう。

  • 紫外線

紫外線に当たることによっても、活性酸素が生成されます。癌治療に放射線が使われることをご存知の方は多いでしょうが、放射線は大量の活性酸素を発生させます

癌の放射線治療では癌細胞の周辺に集中的に放射線を当てることによって活性酸素を発生させ、その毒性によって癌細胞を退治することを目的にしています。

しかし、発生した活性酸素は正常な細胞も傷つけるため、癌治療では正常な細胞が勝つか癌細胞が勝つかという綱引きが行われていることになります。

紫外線も放射線ほどではありませんが、体内(紫外線が当たった皮下組織)に活性酸素を作り出します。皮下組織の中で生み出された活性酸素は、皮膚にダメージを与えてシワやシミ、そばかすの原因になります。

皮膚と同様に紫外線にさらされている目でも、活性酸素の生成は行われています。目にはSODなどの抗酸化酵素が豊富に存在するため皮膚より活性酸素のダメージは受けにくいのですが、年齢によってSODの生産量が低下してくると活性酸素が増えて目の組織にダメージを与え、白内障などの症状を引き起こします

  • 大気汚染

大気汚染などによって自然界に存在しない化学物質が体内に吸収されると、それを異物と認識した白血球によって大量の活性酸素が生産されます。

また体外に取り込まれる前にも、空気中の化学物質が紫外線などの影響で活性酸素を作り出すことがあります。空気中で作り出された活性酸素は水と反応して、活性酸素の中で最も害の大きいヒドロキシラジカルに姿を変えます。

ヒドロキシラジカルは大気汚染の色々な成分と簡単に結び付いて、オゾン層破壊や酸性雨、地球温暖化などの問題を引き起こしています。

活性酸素と運動のちょっと微妙な関係

活性酸素は呼吸によって発生するため、運動などで呼吸数が増えればそれだけ活性酸素の生成量も増えます

しかし、活性酸素を無害化する体内成分SODカタラーゼなどの抗酸化物質は運動することで生成が促進され、運動をしないと生産量が減少することが解っています。

運動をしなければ活性酸素の発生量は減るけれども抗酸化物質も減り、運動をすれば活性酸素の量は増えるけれど抗酸化物質も増えるわけです。

SODやカタラーゼなどの抗酸化物質の生成量は年齢とともに減少していくので、生成量が大きく減り始める40歳を過ぎてからの運動は活性酸素を増やすばかりになってしまうことも考えられます。

抗酸化物質の生成量には限界があるので、それを上回る活性酸素を作り出さないよう、激しい運動は避けることが必要かも知れません。